STVラジオ「ラジオドラマGP」を創設 作品を募集中

編集広報部

STVラジオはオリジナルのラジオドラマを対象にしたコンクール「ラジオドラマGP」をこのほど創設し、61日から作品を募集している。

北海道をテーマ(または舞台)にした内容であれば、ヒューマンドラマ、恋愛ドラマ、サスペンス、コント、音楽劇、一人芝居など形式は自由(ただし、既成の音楽・効果音の使用は不可)。10分以内の作品に完成させて、音声ファイルとエントリーシートを9月30日(必着)までに同社の事務局に送付する。劇団やサークル、学校の放送部などの団体、個人、プロ・アマを問わず誰でも参加できる。

10月に審査を行い、年度内には審査結果を発表・表彰する。グランプリ受賞者には賞金10万円を贈るほか、応募状況に応じて各賞も設定する予定だ。さらに、入賞作品は同局で放送する。

道内のラジオ局や制作関係者などで2003年に発足した 「北海道ラジオの会」が04年から10年にわたりラジオドラマのシナリオを対象に「北のシナリオ大賞」を実施し、受賞作を道内各局で放送してきた。15年からは、シナリオではなく完成作品を募集する「北のラジオドラマ大賞」に衣替えして自由な発想を応援してきたが、同会は昨年解散し、コンクールも終了した。

この間、同大賞には北海道だけでなく全国各地から応募が寄せられた。こうしたラジオドラマへの関心や制作熱の高まりも背景に、STVラジオは今年12月に開局60周年を迎えるのを機に、「ラジオドラマGP」を主催することにした。

収録・編集のための機材も安価で高性能になり、アマチュアでも気軽に作品をつくれるようになったため、「初心者でもかまわない。高校生にもぜひ参加してほしい」と同局の担当者。すでに学生からのエントリーをはじめ、北海道から遠く離れたラジオ局が企画に賛同し番組内でリスナーに呼びかけるなど、各地域との連携も生まれているという。「このコンクールをきっかけに、リスナーのイマジネーションを刺激する "音づくり"の楽しさを全国に広げていきたい」と期待している。

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