2022年民放連賞審査講評(技術部門) AI業務支援システム「エイディ」の社内開発と運用が最優秀

民放連 企画部
2022年民放連賞審査講評(技術部門) AI業務支援システム「エイディ」の社内開発と運用が最優秀

8月25・26日中央審査【参加/15社=19件】
審査員=民放連技術委員会「技術表彰選考小委員会」委員


技術部門は、民放連会員各社の放送技術に関する開発・改良などにより、民放事業に貢献し、その発展に寄与した事績に賞を贈る。

本年は15社19件の申請があり、民放連技術委員会「技術表彰選考小委員会」が、有効性、汎用性、創造性、主体性などの観点から総合的に判断し、最優秀1件、優秀6件を選考した。さらに、技術奨励賞1件を選考した。表彰事績の概要は次のとおり。

最優秀=日本テレビ放送網/AI業務支援システム「エイディ」の社内開発と運用 AIによる文字や物体などの認識技術を活用して、入力映像をリアルタイム処理する業務支援システムを低コストで自社開発し、インターネット接続を要さないPC単体で動作するよう構築した。

これにより、AI学習の準備作業を著しく効率化するとともに、さまざまな番組のニーズに応じて、スコアやスーパーの表示、コンテンツの監視、映像処理などを自動化し、高度なCG合成も実現するなど、映像技術の高度化に大きく貢献した。

優秀=TBSテレビ/北京オリンピック中継における360°映像を用いたXRステージの構築 360°カメラによる北京オリンピック会場の実写映像を使用して、高精細LEDスクリーンが設置された本社スタジオに会場を再現し、CGと連動した高度な演出が可能なXRステージを構築した。

これにより、現地の臨場感を余すところなく伝えるとともに、XRによる豊かな映像表現を視聴者に提示するなど、テレビ制作技術の発展に貢献した。

優秀=日本テレビ放送網/WEBブラウザ上で動作する素材アップロードツール「クラポ」の開発 記者が発行したQRコードを視聴者がスマートフォンで読み取るなどの方法で、専用アプリをインストールすることなく、WEBブラウザから動画素材を直接、本社の編集システムにアップロードするツールを開発・実用化した。

これにより、サイバーセキュリティ対策に配慮しつつ、映像を編集するまでの作業フローを自動化し、ニュース制作における速報性の向上と業務の効率化に貢献した。

優秀=東海テレビ放送/1万円台でできるモバイル伝送機器監視装置『パケキャッチュ』の開発 ネットワークサービスのQoS機能を応用し、複数のモバイル伝送装置の通信状態を1画面に集約して監視する装置を、オープンソースソフトウェアにより低コストで開発・実用化した。

これにより、オンエアや収録のトラブルを未然に防ぎつつ、機動性に優れたモバイル伝送装置のさらなる有効活用を可能とし、テレビ番組中継の安定化・効率化に貢献した。

優秀=東海テレビ放送/AI文字認識によるリアルタイム配信広告制御 ~アドオンでADをONできます!~ 既存のマスター設備を改修することなく、AI文字認識により、APS(自動番組制御装置)の監視用画面から広告制御情報を正答率100%で読み取り、リアルタイム配信の広告制御に活用するシステムを開発・実用化した。

これにより、階段編成や緊急変更にも自動追従する配信広告の制御を、運用負荷のないアドオン方式で安価に実現し、テレビ番組配信の効率化に貢献した。

優秀=朝日放送テレビ/照明ルーバーフィルターの開発 スマートフォンの「のぞき見防止」に着想を得て、照度や演色性への影響を抑えつつ、視野角調整フィルムによって光の照射角をコントロールする「照明ルーバーフィルター」を開発・実用化した。

これにより、従来型のルーバーと比較して大幅な業務の効率化を図り、発光面の遮蔽や映り込み軽減にも応用するなど、照明技術の高度化に貢献した。

優秀=南海放送/IP方式ラジオAPSの開発 オーディオネットワーク「Dante」の実用性や汎用性に着目し、番組/CMの音声をIP信号のまま切替えるAPSを開発するとともに、国内初のIPラジオマスターを構築した。

これにより、ソフトウェア制御と市販機器を組み合わせたラジオマスターの将来像を示し、ラジオ送出技術の高度化に貢献した。

技術奨励賞=北海道テレビ放送/ローカル局のDX オンラインイベント「どうでしょうエアキャラバン」における"使い切り"ライブコマースシステムの開発 社内のDXプロジェクト「ViEWS-on」として、内製でライブコマースシステムを短期間かつ低コストで開発しオンラインイベントの成功に貢献した。


各部門の審査結果はこちらから。

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