『ダイドーグループ日本の祭り』 放送局と共に地域の祭りを応援して21年

髙松 富也
『ダイドーグループ日本の祭り』 放送局と共に地域の祭りを応援して21年

ダイドーグループホールディングス株式会社(以下、ダイドーグループ)は、民間放送局の皆さまと連携し、全国各地で大切に受け継がれている祭りを、1時間番組『ダイドーグループ日本の祭り』として制作・協賛しています。「人と、社会と、共に喜び、共に栄える」という私たちのグループ理念のもと、2003年に始めた取り組みも、今年で21年目となり、これまでに民放各局と一緒に540以上の祭りを応援してきました。

私たちダイドーグループが、長年にわたり、放送局の皆さまと一緒に、祭りを応援してきた目的や意義についてご紹介します。

地域への恩返し 伝統文化の継承 地域を元気に!

『ダイドーグループ日本の祭り』を始めた背景には、ダイドーグループの創業から続く思いがあります。

現在ダイドーグループは、売り上げの70%を占める飲料事業をはじめ、フルーツゼリーの「たらみ」や、サプリメントなど、食品や医薬品も含め、国内外で事業活動を展開しています。

「DyDo(ダイドー)」と聞かれると、自動販売機で売られている缶コーヒーのイメージをお持ちの方も多いと思いますが、ダイドーグループの歴史は、私の祖父である創業者が、戦後に始めた「置き薬」と呼ばれる配置薬業から始まりました。ご家庭に置かせていただいた救急箱の常備薬を、必要な時に使っていただき、使われた薬の代金を後日回収するビジネスです。お客さまに寄り添い、お客さまの健やかな生活のお役に立ちたい、そしてそれを、お客さまの身近な場所で実現したいという想いから事業を始めました。

1956年には、医薬品製造も行う「大同薬品株式会社」を設立。その後日本が1970年代のモータリゼーションを迎える中、トラックドライバーを新たな顧客層とし、国道沿いのパーキングに設置したショーケースでドリンク剤の販売を開始しました。その後、ドリンク剤と同じく「眠気覚ましになる」と人気がではじめた缶コーヒーを新規事業として立ち上げ、温かい缶飲料と冷たい缶飲料を同時に販売できる自販機が登場したことから、自販機ビジネスに本格参入しました。参入から2年後の1975年に「ダイドー株式会社(現在のダイドードリンコ株式会社)」を設立し、日本国内において自販機が急速に普及していく中で、自販機ビジネスをコア事業とする現在のビジネスモデルを確立し、現在に至ります。

『ダイドーグループ日本の祭り』の活動は、創業当時の薬箱から現在の自販機まで、常にお客さまの必要とされているものを、必要な時に身近でお届けしたい、「お客さまのそばで役に立ちたい」という想いの中、日本全国に自販機を設置させていただき、そしてその地域の皆さまにご利用いただくことで事業活動を継続させていただいた恩返しとして始まりました。地域の皆さまが大切に継承されている祭りを『ダイドーグループ日本の祭り』の番組として応援させていただくことで、伝統文化の継承と、地域を元気にするお手伝いができればと思っています。

全国35の放送局がドキュメンタリーを制作・放送

『ダイドーグループ日本の祭り』の主な取り組みとして、「祭りの魅力の発信活動」と「地域との連携・応援活動」を行っています。諸々の活動の中で中核を担うのが、テレビ番組の制作・放送です。『ダイドーグループ日本の祭り』として、北海道から沖縄まで、地域に根ざした民間放送局と連携し、番組制作と放送を行っており、現在は35の放送局と連携しています。

毎年各局が、放送エリアで継承されている地域の祭りひとつを題材に、その祭りの本質と祭りに携わる人々のリアルを伝えるヒューマンドキュメンタリーをコンセプトとして1時間の番組を制作・放送しています。各地域の祭りを、担当された放送局の電波エリアに加え、全国の視聴者にも知っていただきたいという想いから、その翌年には、BS12トゥエルビで再放送をしています。また一部の作品については、「ダイドーグループ日本の祭りライブラリー」としてYouTubeでアーカイブ配信も行っています。

また、地域の大切な財産である祭りを取材させていただくにあたっては、祭りの保存会など関係者の皆さまや、行政機関にも活動の主旨について事前説明にうかがっており、祭り当日は可能な限り私自身も参加させていただくようにしています。

地域に溶け込む放送局と共に歩んだ21年

この活動は、先代である私の父が社長を務めていた頃に『ダイドードリンコ日本の祭り』として立ち上げ、持株会社化により名称を改め『ダイドーグループ日本の祭り』として、20年以上継続してきました。

2003年の「青森ねぶた祭」の取材制作・放送から始まり、2007年には20局、2017年には35局へと、活動にご参画いただく放送局も増えてきました。

「地域の魅力を自ら再発見し、地域の人々に再確認していただくメディア」だからこそ意義があると、番組の目的や趣旨に賛同いただいたローカル局・準キー局が、ネットワークや地域の枠を越えて仲間となりました。番組は、祭り本番当日の様子を報道するものではなく、その祭りに携わる人たちにフォーカスしたドキュメンタリー番組のため、事前のリサーチ、周辺の取材など、ひとつの番組をつくるには3年近く要することもありますが、祭りやその地域、そして地域の人々の魅力を発信いただいています。番組制作にあたっては、制作者の想いや自由な表現を尊重しています。地域に溶け込みながらその地域の魅力を探求し、放送局でこその発信力を活かした情報拡散をしていただいています。

途中、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、日本全国の多くの祭りが、開催の縮小や中止せざるを得ない状況が続きました。番組制作においても、取材を予定していた多くの祭りが余儀なく中止となるなど、厳しい状況が続きましたが、番組の目的である、祭りという伝統文化の継承と、地域を元気にするお手伝いをさせていただくことを考えながら、取り組みを継続させてきました。

今年は全国各地で多くの祭りが帰ってきました。4年ぶりに開催された祭りの中には、再開にあたり、過去の番組を参考にしていただいたというお声も幾つかうかがっています。各放送局と連携し、祭りの歴史や意義に加えて、祭りの段取り、そして人と人とのつながりや次代に継承すべきことを映像として記録したこの番組が、伝統文化の伝承や地域の皆さまに貢献することができ、活動を継続してきた意義をあらためて確認することができました。

地域から全国へ、日本から世界へ

2020年に開設したYouTubeチャンネル『ダイドーグループ日本の祭りライブラリー』には、1.26万人(2023年現在)に登録いただいています。チャンネル内では、過去作品のアーカイブ配信に加え、オリジナル制作の祭りの学びコンテンツ動画も公開しています。各放送局に多大なるご協力をいただきながら、地域の祭りや伝統文化を、そして関わる人たちの想いや誇りを、地域から全国へ、また日本から世界へお届けできたらと思います。

これまで540以上の祭りを応援してきましたが、日本にはまだまだたくさんの素晴らしい祭りがあり、それに関わる人がいます。私たちダイドーグループは、仲間である放送局の皆さまと共に、『ダイドーグループ日本の祭り』の活動を通じて、これからも祭りを元気に、地域を元気に、ひいては日本の元気にも貢献していきたいと思います。

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