第25回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 TBSテレビと石川テレビ放送が大賞

編集広報部
第25回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 TBSテレビと石川テレビ放送が大賞

「第25回石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」(2025年度)の授賞作品が11月12日に発表され、民放関係では、公共奉仕部門の大賞にTBSテレビ『報道特集』の「兵庫県知事選等めぐるキャンペーン報道~SNSと選挙・広がる誹謗中傷~」、草の根民主主義部門の大賞に石川テレビ放送の劇場公開映画『能登デモクラシー』が選ばれた。

TBSテレビの「兵庫県知事選等めぐるキャンペーン報道」は、公益通報をめぐる兵庫県知事の対応の問題に始まり、県知事選挙におけるSNSでの誤情報拡散と、誹謗中傷の問題を1年余りにわたって取材し報道。レギュラー報道番組の特性をいかし、リアルタイムで事実と問題の所在を伝え続けた点と、選挙・政治報道におけるメディアとジャーナリズムのあり方と責任を自省しつつ果敢に取材・報道を続けたスタッフの姿勢も高く評価された。

石川テレビ放送の『能登デモクラシー』(関連記事)は、過疎の町で手書きの新聞を発行し続ける滝井元之さんの日々を追ったドキュメンタリー。行政の不正を声高に非難することなく、町長や周辺の人間の意識の変化の過程をゆるやかに映し出し、善悪二元論ではなく、対話を通じたアプローチによって民主主義を考えさせる力作と評価された。

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「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」は社会的使命・責任を自覚した言論人の育成と、自由かつ開かれた環境の形成への寄与を目的として2000年に創設され、広く社会文化と公共の利益に貢献したジャーナリスト個人の活動を顕彰している。

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