「未来のカーラジオ」を体感しよう! 「民放ラジオ99 局×radiko Touch! Future Radio in Mobility」に行ってみた

編集広報部
「未来のカーラジオ」を体感しよう! 「民放ラジオ99 局×radiko Touch! Future Radio in Mobility」に行ってみた

「ラジオはいまも、これからも、モビリティにとってかけがえのないパートナー」――民放連ラジオ委員会(委員長:三村孝成・TBSラジオ会長)は10月28日から東京ビッグサイトで一般公開が始まる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に株式会社radikoと共同でブースを構え、コネクテッドカーのさらなる普及を見据えた自動車とラジオの未来を提案する(11月5日まで)。

民放連が掲げる「民間放送の価値を最大限に高め、社会に伝える施策」のひとつ"テクノロジーの進歩への対応"として、夢のあるモビリティ体験を実現し、ラジオの価値を最大化しようとの試みだ。日本自動車工業会の主催で2019年まで「東京モーターショー」として実施され、4年ぶりの開催となった今年から「JAPAN MOBILITY SHOW」と名称を変更した同イベント。民放ラジオの出展は初めてとなる。

会場の東京ビッグサイトで「次世代モビリティ関連」の展示が集う東7ホールの入り口近く、目立つ位置にあるのが「民放ラジオ99 局×radiko Touch! Future Radio in Mobility」のブースだ。中央にしつらえられたのが次世代モビリティをイメージしたコックピット。ダッシュボード上の視認性の高いタッチパネルで好きなラジオ局を選択すると番組がスタートする。

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<次世代モビリティをイメージしたコックピット

デモ用のコンテンツは、この日のために制作した約3分の「DAYTIME編」と「NIGHTTIME編」が用意された。フロントガラスから見えるドライブ風景は、ブース前面の湾曲型ディスプレイに映し出され、ダッシュボード上には番組や楽曲、CMの情報に加え交通情報や災害・緊急情報がシーンにあわせて表示される。IPラジオが搭載されることで、メタデータや自動車の位置情報を活用し、楽曲のオンエアと同時に曲名・アーティスト名に加えライブ情報なども表示できるほか、CMは位置情報と連動することで近隣店舗で使えるクーポンをスマホに送ることも可能だ。緊急災害時には位置情報をもとに海沿いを走る車には津波情報、山沿いでは崖崩れの情報が表示され、いざというときにドライバーの命を守る。

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<車載ディスプレイに表示されるイメージを再現

報道陣向けの公開日となった26日には、ラジオ委員会のブリーフィングも同ブースで行われた。三村ラジオ委員長と、下部組織で今回の出展を所管する協調領域対策部会の中岡壮生部会長(J-WAVE社長)、radikoの青木貴博社長が出席。「コネクテッドカーが普及してもカーラジオの聴取習慣を維持し、非常災害時には命を守る確かな情報をお届けしたい」(三村委員長)、「すぐに実用化できるサービスばかりではないが、カーラジオの可能性を感じ取っていただければ」(中岡部会長)、「今後広がるコネクテッドカーのダッシュボードにradikoが搭載されることで、より手間なく簡単にラジオを聴くことができる環境になる。radikoはラジオ業界の協調領域を担う役割がある。モビリティ体験でもその役割を果たしていきたい」(青木社長)――と、未来のカーラジオをアピールした。

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<左から民放連ラジオ委員会の中岡部会長と三村委員長、radikoの青木社長

なお、28日からの一般公開に先がけて、民放ラジオ99局とradikoは「きかせて!ラジオとモビリティの未来」キャンペーンも展開中だ。さらに、28日からは在京ラジオ社の一部でJAPAN MOBILITY SHOW会場からの公開生放送やトークイベントなども予定している。

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