米有料テレビ契約世帯 ネット+MVPD+配信で月平均204ドルの出費

編集広報部

米録画デバイスメーカーTiVoがこのほど、最新(昨年第4四半期)のビデオトレンド報告書をリリースした。米国とカナダで4,547人を対象に調査した結果、米国内の有料テレビ契約世帯は、リニアケーブル/衛星テレビ(MVPD)とブロードバンドに月平均約124ドルを支払っており、配信サービスを追加すると約204ドルになると報告した。2021年第2四半期の同調査から11%の増額である。

一方で、vMVPD(配信によるテレビチャンネルのバンドルサービス)は月平均55ドル65セントだった。これにブロードバンド費を足すと、MVPDより多少安価な程度。しかも、「vMVPDではローカルコンテンツを見られない」という不満も聞かれた。

1世帯の平均契約サービス数は約9件(約7件が有料、約2件が無料サービス) であることも報告された。これにはブロードバンド、MVPD、vMVPD、SVOD、AVOD、テレビ局独自のアプリなど全てが含まれる。ニューヨーク州が1世帯につき最も多く(約13件)、アイダホ州が最も少なかった(約5件)。回答者のおよそ4分の1が、「半年以内にSVODをいくつか解約する」と答えており、報告書では、テレビ・配信市場が飽和状態に達していることが指摘された。

契約料に関して別の調査結果もある。エンタメサイトのファンドム(Fandom)が、サイトユーザー5,500人を対象に行った最新の調査では、多くのユーザーが「配信料金が高過ぎる」と答えた。ユーザーによるネットフリックスのスタンダードプランの評価額は月10ドル60セントだが、実際の料金は15ドル49セント。HBO Maxのユーザー評価は月9ドル30セントだが、実際は15ドルといった具合だ。

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