米広告収支データ測定最大手のスタンダード・メディアインデックス(SMI)社が、今年1―2月のメディア広告収益の前年比増減幅を公表した。それによると、リニアテレビは1月は前年同期比9%増だったが、2月にスローダウン。そのため2月までの累計では、地上波局が同17%増、ケーブル局が4%減、全体では6%増という結果だった。コロナ禍以前の状態にはまだ回復していないという。
広告収益額のメディアトップ5は、1位からコムキャスト(メディア全体におけるシェア18%)、グーグル(同12%)、ディズニー(同7%)、フェイスブック(同6%)、パラマウント(同5%)。圧倒的だったのは、北京五輪とスーパーボウルの両方を独占中継したNBCUを擁するコムキャストで、前年比139%増を記録。一方、昨年スーパーボウルを中継したパラマウント(元ViacomCBS)はその反動で、今年は59%減と減少幅が大きかった。ディズニーは前年比10%減。グーグルは13%増、フェイスブックは16%増だった。
ラジオ、デジタル、印刷媒体などを含めたメディア全体を見ると、2月の広告収益は前年同期比15%増となり、2月までの累計では同17%増。デジタル広告は累計で前年比26%増となり、全広告支出額の51%を占める。