在京テレビキー5局とNHKは、9月1日の「防災の日」に合わせ、共同プロジェクト「#いのちともに守る」を立ち上げた。来年の同日は関東大震災100年の節目となる。そこで、首都圏の放送を担う6局が100年に向けての1年間、共同で防災・減災に向けた意識を高める取り組みを行っていく。
第1弾として、6局のアナウンサーが首都直下型地震などへの備えを訴える「未来の命を救う呼びかけ」の30秒動画を6本制作。今年の防災の日の前後を中心に、各局の番組やウェブサイトなどで流した。30秒の動画を用いて訴求することで、放送やネット上でさまざまな編成が可能なうえ、視聴者にとって防災の重要性が伝わりやすい仕組みでもあると考えた。
6局は東日本大震災から10年となる昨年3月に「キオク、ともに未来へ。」と題した共同プロジェクトを展開。それをきっかけに、6局のアナウンサーによる勉強会などが始まり、テレビ局の垣根を越えた協力の機運が高まったという。今年3~4月も同プロジェクトを継続して実施。その一環で放送した『明日をまもるナビ スペシャル「未来の命を救いたい」』(NHK、4月3日放送)では、6局のアナウンサーが一堂に会し、防災の未来をディスカッションした。その後も定期的な会合を持ち、議論を重ねた結果、今回の「#いのちともに守る」プロジェクトの実現に至った。
6局は今後も話し合いを続け、討論番組の検討をはじめ、視聴者に防災を自分ごとと捉えてもらえるような展開を行っていきたいとしている。