総務省は6月21日、2023年度の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」結果を発表した。平日は4年連続、休日は2年連続で、1日あたりのメディアの平均利用時間はインターネット利用がテレビのリアルタイム視聴を上回った。また、休日のインターネット平均利用時間が初めて200分を超えた。
総務省情報通信政策研究所が、橋元良明東京大学名誉教授らと共同でSNSなどインターネット上のメディアと、テレビや新聞など従来型メディアそれぞれの利用時間や時間帯、利用率や信頼度などを12年から毎年調査。今回が12回目となる。今回は23年12月2~8日に、13~69歳の男女1,500人を対象に実施した(調査方法は日記式調査とアンケート調査を併行実施)。
各メディアの1日あたりの平均利用時間は、テレビのリアルタイム視聴が平日135.0分、休日176.8分に対し、インターネットの利用は平日194.2分、休日202.5分となり、いずれもネット利用がテレビを上回った。行為者率もテレビのリアルタイム視聴が平日71.1%(前年度73.7%)、休日69.3%(同72.2%)、インターネット利用が平日91.2%(同90.4%)、休日88.2%(同88.5%)で、平日、休日ともにネット利用の方が高く、その差が広がった。
「動画投稿・共有サービスを見る」の平均利用時間が平日54.0分、休日79.6分とインターネットの利用項目別で最も長い。10代、20代は平日、休日ともに100分を超えた。主な動画共有・配信サービス等の利用率は、全年代でYouTubeが90.2%でトップ、Amazonプライムビデオが42.9%、TVerが34.7%と続く。radikoは14.1%だった。ソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率は、YouTubeが10代から40代で90%を超え、TikTokが10代で70%となった。
目的別の利用メディアは、テレビが「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」で、20代、30代を除いた世代でトップ。20代は前年度に続き、インターネットが上回り、30代はテレビとネットが同率だった。