ビデオリサーチ「テレビ調査白書2021」 東京オリンピックを特集

編集広報部

ビデオリサーチはこのほど、2021年のテレビ視聴率やテレビ広告の動向をまとめた「テレビ調査白書2021」を発刊した。

特集「東京オリンピックを振り返る」では、開会式や競技結果、オリンピックへの意識などを視聴率やパネル調査を通じて分析した。開会式の番組平均視聴率は関東地区で世帯56・4%、個人40・0%。各地区および全国32地区をまとめた数値も高視聴率を記録した。

平均推計視聴数でも開会式が4000万人を超えて最多。2位は閉会式の約3500万人、3位は日本とアメリカが対戦した野球男子決勝の約2900万人と続いた。7月21日から8月8日までの期間中、オリンピック関連番組に接した累積到達人数は約1億1500万人で、日本の総人口の約92%が番組を視聴したと推計している。

オリンピック開催前後にパネル調査を行い、人々の意識の変化も計測した。新型コロナの拡大を受け、開催前は中止または延期を望む声が60%を超えていたが、終了後は「開催して良かった」との回答が「どちらかといえば」も含めて60.5%となり、「開催前後で意識の変化があったことがうかがえる」とした。

地区別の高視聴率番組のランキングでは、開会式および閉会式が多くの地区でトップ2を占めた。これに、関連番組やNHK紅白歌合戦などが続いた。また、個人全体のタイムシフト視聴率では「テレビアニメ・鬼滅の刃」が上位にランクインした。

年間の総CM出稿量は、関東地区で前年比4・4%、関西地区は5・0%の増加に。両地区とも番組CM、スポットCMのいずれも増加した。

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