ラジオリスナーフェス2023 演者・裏方・はがき職人が語る「ここだけの話」

編集広報部
ラジオリスナーフェス2023 演者・裏方・はがき職人が語る「ここだけの話」

ラジオリスナーによるリスナーのためのトークイベント「ラジオリスナーフェス2023」が9月3日、東京・ユーロライブで開かれた。自身も一般リスナーで、ラジオとは関係のない業界で働く会社員の岩井葉介さんが2019年からスタートした。

ラジオにゆかりのある芸人やタレント、放送局員、構成作家、はがき職人などが6つのコーナーに分かれて出演。今回も会場からのライブ配信も実施した。総合進行は、ポッドキャスト番組『ゆとりっ娘たちのたわごと』のかりんさんとほのかさん、元静岡放送アナウンサーの原口大輝さんが務めた。

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<配信の視聴者に向けてポーズをとる総合進行の3人>

MBSラジオの高本慧プロデューサーと、同氏が担当する『AマッソのMBSヤングタウン』でパーソナリティを務めるお笑いコンビ・Aマッソの村上さんが登壇するコーナーでは、両者が互いに気になっていることを質問し合った。高本氏は音声配信アプリ「Radiotalk」にも携わっており、その経緯を明かしたほか、村上さんに対して「(Aマッソの)2人と番組ができてよかった」と感謝を伝えた。

構成作家がラジオとテレビの違いを考えるコーナーも。多くのクイズ番組やTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』の月曜を担当する矢野了平さんとニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』などに携わる飯塚大悟さん、TBSラジオ『こねくと』などさまざまな番組に出演するタレントのでか美ちゃんが登場した。矢野氏は作家から見たラジオとテレビの違いについて「番組によるが、テレビは収録には立ち会わないこともある。一方、ラジオは現場に行って一緒に作り上げていく」と述べた。終盤には、でか美ちゃんが「ラジオパーソナリティに必要な資質は」と問い、飯塚さんは「自分の気持ちや思考を話せる人は強いと思う」と答えた。

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<当日のタイムテーブル>

元はがき職人の芸人が並んだ企画では、落合諒さん(ラジオネーム=落合のダッチワイフ、以下同じ)、ブティックあゆみさん(概念覆す)、お笑いコンビ・アルバカーキの金子航大さん(ゲスの極みオナベ)と相澤遼さん(時 任三郎)、寺田寛明さん(荒俣宏初単独)、進行で芸人の阿諏訪泰義さんが登壇。アルバカーキの2人はコンビ結成のきっかけを問われ、「TBSラジオのイベント『ラジフェス』の終わりに行ったオフ会で出会って結成した」と明かした。また、「芸人になった理由として、はがき職人の経験があったのか」とのトークテーマに対し、「自分のメールでパーソナリティが笑ってくれたのが自信につながった」(落合さん)、「面白いことを考えるための頭の動かし方を学んだ」(ブティックあゆみさん)などの答えがあったほか、寺田さんは「ラジオへのメールをほとんど送ったことがない」と明かし、登壇者から驚きの声があがった。

このほか、TBSラジオや静岡放送でレギュラー番組を持つお笑いコンビ・サスペンダーズは番組で起こった珍事件などを紹介。コンテンツや平成事件史を語るポッドキャスト番組『みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所』のパーソナリティ2人は、リスナーからコンテンツを紹介してもらうコーナーの特別編として、前述の矢野さんと飯塚さんからオススメのコンテンツ情報をもらい、それをもとにトークを繰り広げた。

トリを飾ったのはお笑いコンビ・宮下草薙の宮下兼史鷹さんとお笑いトリオ・四千頭身の都築拓紀さん。宮下さんは自身が担当する文化放送『宮下草薙の15分』を引き合いに出し、「企画コーナーがないので、リスナーからのネタメールがうらやましい」と話した。それに対し、FM FUJI『四千ミルク』やラジオ大阪『サクラバシ919』といった2時間番組を担当している都築さんは「リスナーのメール、面白いですよ。人生で初めてリスナーを褒めました」と応じた。

主催者の岩井さんは後日、「今年もさまざまな角度からラジオを楽しめるイベントにできた。出演者からは、リスナーからのメッセージや聴取者の数が増えたという声もあった」と振り返り、次回の開催に向け「年々協力したいと言ってくれる人も増えてきている。より多くのリスナーに集まってもらえるように1年かけて作り上げていきたい」と期待を語った。

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