日本メディア学会 2025春季大会開催 新会長に林香里氏(東京大学)を選出

編集広報部

日本メディア学会は2025年春季大会を6月7、8日に京都市の立命館大学衣笠キャンパスで開催した。

「インターネット史」「障害」をめぐるメディア研究をテーマに2つのシンポジウムを開いたほか、14のワークショップ、9会場での個人・共同研究発表、ポスターセッションなどを実施。「メディア化する政治」「マスメディアとSNS」「選挙報道」など多様なテーマで討論が行われた。

上記ワークショップのうち、「兵庫県知事選挙と報道・SNS」では、前川茂之氏(神戸新聞社)から昨年11月の同選挙における取材の実状を報告し、選挙報道の課題やメディア不信、読者への向き合い方などについて討論。また、「マスメディアとソーシャルメディアの共創/競争のあり⽅」では、成原慧氏(九州大学)と水谷瑛嗣郎氏(慶應義塾大学)が問題提起者・討論者となり、コンテンツモデレーションや両メディアの選挙における役割などを多角的に討論。「SNS時代の選挙とテレビ報道」では、曺琴袖氏(TBSテレビ)から『報道特集』兵庫県知事選検証や誹謗中傷・攻撃について報告し、渡邊久哲氏(上智大学)からの世論調査の報告も踏まえ、選挙報道のあり方などを討論した。

同学会は7日には理事の互選により林香里氏(東京大学理事・副学長、大学院情報学環教授)を新会長に選出し、総会で承認した。任期は2年。

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