エフエム群馬は7月11日、新社屋での放送を開始した。地上4階建てで延床面積は約1500㎡。2021年4月1日から建設に取りかかり、22年3月31日に竣工した。総務省の「周波数再編アクションプラン」により本社と牛伏山にある送信所を結ぶ周波数帯の移行が必要になったことなどから社屋移転に至った。
4つのスタジオには群馬を象徴する上毛三山や谷川岳にちなんだ愛称を設定。リスナーがスタジオを観覧できるよう1階に設けたスペースは、旧社屋のオープンスタジオ「CLUB AIR」の名称を引き継いだ。同スペースは9月ごろにプレオープン、10月ごろにグランドオープンを予定している。
災害時も放送継続できるようにUPS(無停電電源装置)を2台導入。自家発電装置の容量も増量したほか、ネットワークの幹線ケーブルを二重化した。水害対策として1階入口に止水板を備え、浸水時も3階のスタジオから放送継続が可能だ。照明設備は全てLEDにするなど省エネにも配慮している。また、オフィスは将来的にフリーアドレスに対応できるデスクを設置。全社員のデスクを同じフロアに置き、部署間での情報共有がしやすいレイアウトにした。打ち合わせやブレイクタイムなど多目的に活用できるラウンジも備える。
新社屋移転のキャッチコピーを「ワクワクマシマシ」と掲げ、リスナーが「ワクワク」できる放送を、「マシマシ(増し増し)」で発信できるラジオ局を目指す。7月8日には旧社屋から『アリガトワカミヤ ヨロシクチヨダ クラブエアお引っ越しスペシャル!』(20・00―20・55、21・00―21・55)を、11日には新社屋から『新社屋記念1dayスペシャル「改めましてFM GUNMAです。」』(7・30―19・55)を放送した。このほか、群馬出身のサウンドクリエーター・新井俊也氏が手がけたジングルを11日から流している。
新住所:〒371-8533 群馬県前橋市千代田町2-3-1