北海道テレビ放送(HTB)は、博報堂DYメディアパートナーズ(HDYMP)と共同制作した全4話のドラマ『ススキノ・インターン~マーケ学生ユキナの、スナック立て直し記~』(外部サイトに遷移します、=冒頭写真)を、3月22日(土)24時から土日に2週連続で放送する(北海道地区ローカル)。
加藤小夏さん演じる大学3年生のユキナが、ゼミの教授から経営難に陥ったススキノのスナック「ゆかり」を立て直すマーケティング課題を命じられ、ママ(大塚寧々さん)とチーママ(酒井若菜さん)とともに店の再生に奔走するヒューマンドラマ。各話終了後にTVerでの見逃し配信を行うほか、HTBが運営する動画配信サービス「hod」や、TELASA、Amazon Prime Video、U-NEXTなどのプラットフォームでも配信する。
HTBとHDYMPがタッグを組み「今までにない"地方創生エンターテインメント"を。」をテーマに掲げて制作した。北海道の地域課題を取り上げ、その解決策を作中で提示することで、ドラマを起点にしたリアルの地域活性化を目指す。2社の共同制作は今回が初めてで、新たなビジネスモデルを模索するなかで、互いにIPを持つ協業が実現した。
本ドラマは、バラエティなどを制作する総合制作部が主管して制作。プロデューサーを務めた編成局総合制作部の星悠平氏は、「ローカル局のドラマ制作は日頃から培ってきた個々のパフォーマンスを発揮し、全社レベルで結集させる"力試し"の場」と語る。今回は脚本・演出・助監督・編集・音楽を除き、札幌在住のスタッフで構成。約8割のスタッフはHTBが前回制作した連続ドラマ『弁当屋さんのおもてなし』(2022、23年)にも携わっている。
撮影はHTBのスタジオにセットを組み、2月13日~3月1日に行った。スナックのリアルな空気感を表現するため、スナック経営者や常連客への取材を行い、北海道ならではの地域性をどう表現できるか、細部までリアリティを追求。また、マーケティングというビジネス的な視点と情緒的なスナック文化をどう融合させるか、ドラマとして馴染むように脚本作りの段階から主人公の心情の変化を丁寧に描いたという。
星氏は、「地域に根差したテーマを発掘し、全国に発信していくことを担うのがローカル局の役割だ」として、「今回得られたノウハウを活かし、さらなるクオリティの高い作品の制作を目指すとともに、他地域との連携も視野に入れ、地方創生に貢献できるようなコンテンツ制作体制を模索していきたい」と述べた。