総務省「公共放送ワーキンググループ」第2回会合を開催

編集広報部

総務省「公共放送ワーキンググループ」(三友仁志主査)の第2回会合が10月17日に開かれ、曽我部真裕構成員(京都大大学院教授)と内山隆構成員(青山学院大教授)がプレゼンテーションを行った。

曽我部構成員はNHKネット業務を必須業務化する場合の範囲や規律について、「公正競争の観点から客観的に判断する仕組みが必要」と指摘。NHKのネット進出は「情報空間の健全化のためであり、メディアの多元性から提供される価値を棄損してはならない」と述べた。

内山隆構成員は、ロードマップを示しての議論が必要と指摘。日本のネット空間にはGAFAだけでなく、独自ルールで運用するTVerやNHKプラスを加えた「両方の選択肢が見えている状況が必要」との考えを示した。

続いて、野村総合研究所から「公共放送に関するWEBアンケート調査」の結果が示された。NHKのテレビは番組ジャンルを問わず半数以上が信頼している一方、NHKのネットサービスの利用率(月1回以上)は14.1%にとどまるとした。同調査は今年7月に15―79歳の男女2,000人を対象に実施した。

次回は11月24日に開催し、NHK、民放連、新聞協会からヒアリングを行う。

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