令和6年能登半島地震 石川各局の編成対応 ウェブでも積極的に配信

編集広報部

2024年1月1日16時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする最大震度7、マグニチュード7.6の地震が発生した。県内の放送局は社を挙げて災害と向き合うなか、民放onlineは各局の編成対応についてアンケートを実施。回答をもとに、発災直後の放送やウェブでの対応などを紹介する。


各局、発災後からCM抜きのローカルや全国ネットの特番に移行。テレビ4社がそろって特番を組んだのは21時まで。それ以降、各局の判断で通常編成に順次戻したが、その後も特番やレギュラー番組でニュース・特集を随時放送したほか、テレビではL字画面で災害情報を伝えた。

北陸放送は1日16時10分からローカル特番を開始し、同13分にTBSテレビの全国ネットに切り替えて25時25分まで継続。26時台には10分のローカルニュースを放送した。2日と3日の17―18時にローカル特番を組んだほか、4日以降も特番や夕方の情報ワイド『Atta』などで情報発信。ニュースや取材動画はウェブサイト「TBS NEWS DIG powered by JNN」とYouTubeでも配信した。31日には特番を組んだ。

MROラジオは1日18時30分までレギュラー番組で情報を届け、その後特番を22時まで放送。以降は通常放送に復帰し、随時割り込みで情報を伝えた。2日と3日の9―14時は箱根駅伝を放送しながら、割り込みで情報発信。3日と7日に放送した特番のほか、ニッポン放送やTBSラジオ、文化放送の番組にアナウンサーが出演しリポートを適宜行った。

石川テレビは1日16時14分にフジテレビの全国ネット特番を開始し、同22分にローカルでカットイン。全国ネットとローカルを切り替えながら21時10分で全国ネットが終了。その後は24時36分までローカル特番を続けた。2日以降は特番を随時放送したほか、5日と8―12日、午前の情報ワイド『石川さん情報Live リフレッシュ』を特番に変更。また、5日からYouTubeで空撮映像を計5本配信した。自社サイトとアプリには伝言板を設置し、番組内で紹介。2月1日には特番を組んだ。

テレビ金沢は1日16時12分にローカル特番を開始し、同13分から日本テレビの全国ネット特番を放送。17時30分―19時、20時―20時45分はローカル特番を組んだ。3日と7日に放送したローカル特番のほか、夕方の情報ワイド『となりのテレ金ちゃん』でも情報を随時伝えた。また、社内にデジタル情報班を設け、自社サイトやアプリ、SNSでの情報発信や、YouTubeでは特番やレギュラー番組の同時配信に取り組んだ。2月4日の「NNNドキュメント」では同社制作の番組を放送した。

北陸朝日放送は1日16時13分にテレビ朝日の全国ネットの特番に切り替え、21時まで継続。2日にはローカル特番を、4、5、8日の夕方は報道情報番組『ふむふむ』を特別編成した。2日の朝に放送した特番はYouTubeやABEMAでライブ配信。自社サイトやYahoo!ニュースなどでもニュースを随時配信したほか、YouTubeでは地震発生時の情報カメラをまとめた動画や、知事・市長・町長の記者会見、インタビューのノーカット版などを配信。2月1日には特番を放送した。

エフエム石川は16時30分―19時までレギュラー番組を災害番組に切り替えて情報を届けた。その後も全国ネットの特番へ電話リポートを随時実施。2日以降は16時30分からの夕方ワイド『Sunset Express MOVE』で災害情報枠を設けたほか、25日からは平日の朝10時台に10分の災害情報番組を放送している。

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