遠藤民放連会長定例会見 フジテレビに関する問題で辞任へ

編集広報部
遠藤民放連会長定例会見 フジテレビに関する問題で辞任へ

民放連は3月19日、遠藤龍之介会長の定例記者会見を開催し、第2期「民間放送の価値を最大限に高め、社会に伝える施策」中間報告を公表した。また、遠藤会長の辞意表明を受けて会長推薦委員会を設置するとともに、次期会長が選定されるまで堀木卓也専務理事を会長職務代行者に選定したことを発表した。

さる2月5日に任期途中での辞意を表明したことについて、遠藤会長は「私の出身であるフジテレビの事案で、民間放送に対する不信を招きかねない事態になった。私自身は、第三者委員会の報告書が出たら、経営責任をとり、速やかにフジテレビの取締役副会長を辞任するつもりだ」「このような状況で民放連会長を続けることは、民間放送業界全体にとって良いことではないと考え、辞任を決意した。第三者委員会の報告を受けたフジテレビが今後の対応策を公表し、社としての対応が民放連に報告されたのちに民放連の会長職を辞任する」と辞任する理由を説明、「任期途中の辞任となり、会員社の皆さまだけでなく、関係する多くの方々にご迷惑をおかけすることは深くお詫びしたい」と陳謝した。

次期会長の選定について、「本日の理事会で、会長推薦委員会の設置を決定した。今後、会長推薦委員会で議論が行われ、次の会長候補者の選定を進めるので、もう少し時間がかかる」「辞任後、民放連会長が不在となる期間が生まれるので、次の会長が選定されるまで、堀木専務理事が会長の職務を代行することを本日の理事会で決めた。どなたが会長になったとしても、放送業界をさらに発展させていくことに力を発揮していただきたいと願っている」と述べた。

また、同日発表した第2期「民間放送の価値を最大限に高め、社会に伝える施策」中間報告について、「同施策をまとめ、民放連全体で取り組んできた。会員社だけでなく、広告主、広告会社、総務省やNHKの理解や協力を得て、取り組んできたこともある。会長在任期間に、民放連の業務遂行に関わってくださった全ての皆さまに感謝申しあげる」「一定の成果が出たと思う一方で、まだ途中だと感じる部分もある。新会長に就任される方に新しいアイデアを付加していただき、民放のさらなる発展のために尽力いただきたい」と語った。

3月19日の定例記者会見要旨はこちら

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