テレビ視聴をより楽しく・お得な体験に 「テレ朝リンク」スタート

金井 篤史
テレビ視聴をより楽しく・お得な体験に 「テレ朝リンク」スタート

テレビ朝日は、グループ共通IDの「テレ朝iD」とテレビを連携させる新サービス「テレ朝リンク」を2025年3月31日から開始しました。

「テレ朝リンク」は、インターネットに接続されたテレビと、会員数350万人を突破した「テレ朝iD」を連携させることで、テレビ番組とウェブサービスを組み合わせたさまざまな取り組みを実現可能にする新たな仕組みです。 "テレビを見る"という日常生活における行動を、より楽しく・お得な体験に変えていく。それが「テレ朝リンク」です。

テレ朝リンク手順.jpg

※「テレ朝リンク」はテレビをインターネットに接続している環境が必要です。
※現在は一部地域を除いてのサービス提供となりますが、今後はテレビ朝日系列の全てのエリアで段階的に対応する予定です。
※「テレ朝リンク」の設定方法については、イラスト付きのこちらのページをご覧ください。

視聴者・アドバタイザーの双方にメリット

●視聴者の皆さまのメリット
(1)もれなく500円分の「テレ朝ポイント」がもらえる
「テレ朝リンク」を設定すると、テレビ朝日グループのテレ朝通販ロッピング、テレ朝チケット、テレ朝動画でお買い物の際、1P=1円として利用できる「テレ朝ポイント(期間限定ポイント)」が500円分もらえるキャンペーンを開催中です。(詳しくはこちら ※外部サイトに遷移します)
今後もテレ朝リンクを活用したさまざまな企画の検討を進めていますのでご期待ください。

(2)リモコンから簡単にプレゼント応募ができる
データ放送画面から、テレビのリモコン操作だけで簡単にプレゼント応募ができます。

(3)お得なおススメ情報が受け取れる
テレビ視聴傾向などから、おススメのお得な情報やクーポンをもらうことができます。 

●広告主・広告会社のメリット
(1)テレビCM視聴者へのデジタルターゲティング施策が可能に
番組・CMの視聴者に対してリターゲティングPRメールの配信や、クーポン配付、アンケートなどのデジタルマーケティング施策を実施することで、テレビCM視聴効果を増大させることが可能になります。

(2)正確なテレビCM効果の測定が可能に
テレビCM視聴データと「テレ朝iD」が連携することで、テレビCM接触から購買までの行動を一気通貫で可視化・分析可能になります。 

(3)自社製品利用者の詳細分析が可能に
視聴データとテレ朝iD会員情報を活用し、自社の製品を購入したお客さまについて、よく視聴しているテレビ番組、家族構成、興味のあるジャンル、好きなタレントなど、詳細な分析結果をフィードバックすることが可能になります。

視聴者の皆さまへ還元する仕組み

「テレ朝リンク」を開始した大きな目的の1つとして、貴重なデータを提供していただいた視聴者の皆さまへ、売上の一部を還元することを掲げています。ウェブ上の行動データを活用したインターネット広告が当たり前になり、興味のある商品の広告が表示されて便利になりました。データ活用による広告配信の最適化を実現した企業側の大きなメリットがある一方で、データを提供するお客さま側のメリットが「あなたに合った広告を表示する」だけではなく、企業側の売上の一部をデータを利用させていただいたお客さまへ還元できる仕組みがあるとよいと考えました。

そこで、効率的にお客さまへ売上を還元する仕組みとして、テレ朝通販ロッピングやテレ朝チケット、テレ朝動画のサービス購入にご利用いただけるグループ共通ポイント「テレ朝ポイント」を2023年6月にスタートしました。テレビ朝日グループのサービスをよりお客さまにお得に楽しんでもらうために、テレ朝ポイントを積極的にプレゼントする施策を実施しており、これにより、テレ朝通販ロッピングのリピート購入率が大きく向上しました。また、テレビ朝日で開催している夏のイベントに、本当に多くのお客さまがテレ朝ポイントを使ってご来場くださっています。

また、民放テレビ局は視聴者の皆さまに番組やテレビCMを視聴してもらうことで放送事業の売上を獲得しているため、その一部を視聴者の皆さまへ還元したいと考え、「テレ朝リンク」を設定すると、もれなく500円分のテレ朝ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施しています。今後は、ポイントがもらえる施策に加え、番組の視聴傾向を分析して、皆さまに喜んでもらえるクーポンをプレゼントする企画も実施する予定です。「テレビ朝日を見るとお得で楽しい体験ができる」といった世界観を「テレ朝リンク」で実現していきたいと考えています。

民放全体でテレビ視聴データの価値向上を目指す

テレビ朝日は独自に「テレ朝リンク」を開始していますが、在京民放テレビ5社とTVerで取り組んでいる「TVerリンク」の推進にも力を入れています。特にスポーツの生中継では、データ放送画面から参加できるクイズ企画に多くの皆さまにお楽しみいただいておりますが、プレゼントの応募方法として、リモコンから簡単に応募できる「テレ朝リンク」と「TVerリンク」を併用しています。

データ放送画面_モザイク版.jpg

<データ放送画面から「テレ朝リンク」や「TVerリンク」でプレゼントの応募へ>

「テレ朝リンク」はテレビ朝日の視聴率向上、そしてテレビ朝日グループの売上拡大を目的とし、個社で活用できる視聴データとして利用する一方、「TVerリンク」は民放テレビ局が一丸となり、放送と配信の視聴データを一気通貫で利活用することで、テレビ由来のコンテンツの価値を向上させていくことが目的だと考えています。

私は「テレ朝リンク」や「TVerリンク」の利活用が進むことで、テレビの価値が再認識されるときが必ず来ると信じています。

テレビCMならではのアプローチ

YouTubeなどをはじめとするウェブ広告は、本編の視聴を遮るような唐突なタイミングで再生されることが多い印象を受けますし、最近は内容が不適切だと感じてしまう広告も少なくありません。また、再生をスキップできる広告が多い一方、スキップできない広告やスキップするまでの時間が長い広告にストレスを感じてしまうことも多いと思います。

それに比べてテレビCMは、厳しい考査を経て、本編の視聴を邪魔することのないタイミングを考慮し挿入されているため、内容を不快に感じることは比較的少ないはずです。また、テレビCMは当然ながらスキップできないことが前提となるため、ウェブよりも興味を持って見てもらえると感じています。

ウェブ広告は視聴している動画の内容からパーソナライズされた広告を配信しますが、テレビはあえてマスへのアプローチをすることで、ウェブ上では接触できなかったお客さまにも広くアプローチすることができますし、圧倒的大多数に同時に視聴してもらえる"瞬間風速"はウェブ広告ではまだ実現が難しいと考えます。効率的なリーチメディアであるテレビ局でしかできない強みを活かせば、今後もウェブ広告とテレビ業界がシナジーを生みながら共存していけると考えます。

テレビ朝日は「テレ朝リンク」と「TVerリンク」の両方を活用して、今後さらに視聴者の皆さまやアドバタイザーの皆さまに喜んでもらえるサービスを提供していきますのでご期待ください。

最新記事