高知放送(RKCラジオ)では、「避難所にラジオをおくろう」キャンペーンを7月から開始した。同キャンぺーンに協賛・協力する企業を募り、その収益の一部でラジオ受信機を購入し、高知県内の各市町村の防災担当部署に提供する。協賛・協力企業は、「避難所にラジオをおくろう」キャンペーンCMに企業名を入れることができる。冒頭写真は、キャンペーンCMを収録する高橋生アナウンサー。
高知放送の担当者によると、「1月に発生した能登半島地震で現地を取材した記者から"ラジオ放送が有効"との話がでた。そこで台風も多く、南海トラフ地震発生が心配される高知県はどうかと思い調査すると、県内最多の276箇所の指定避難所がある高知市でも、ラジオ備蓄は49台との状況だった。また今後の備蓄予定については、"ラジオ受信機は必要"との認識はあっても、飲料水や食料・トイレなどが優先で、ラジオは後回しという市町村がほとんどだった。いざという時にラジオを聴いていただける環境を整え、非常時だけでなく平時からラジオを聴いてもらいたい」と、避難所にいる方々がラジオを聴いて少しでも安心できるようにキャンペーンを企画したと語る。
同キャンペーンによるラジオCMの販売は10月までで、12月頃にラジオ受信機を各市町村に贈呈する予定で、目標台数は40台とのこと。
高知放送では、クラウドファンディングや、使用していないラジオの提供をリスナーに呼びかける案も検討してる。今後の取り組みについては、高知放送ウェブサイト(外部サイトに遷移します)から確認できる。また、同ウェブサイトでは、能登半島地震で取材した被災者の声も聞くことができる。
<能登半島での取材のようす>