「南海トラフ地震臨時情報」 テレビ各社の対応 報道特番を編成/ウェブサイトや自社アプリでの周知も

編集広報部
「南海トラフ地震臨時情報」 テレビ各社の対応 報道特番を編成/ウェブサイトや自社アプリでの周知も

民放onlineは、「南海トラフ地震臨時情報」に関する テレビ各社の対応についてアンケートを実施。回答いただいた126社の内容をもとに各局の番組や報道の対応について一部を紹介する。また、高知大学教育研究部自然科学系理工学部門教授の原忠氏に「南海トラフ地震臨時情報」について解説いただいた。記事はこちらからご覧いただける。

災害の概要は次のとおり。2024年8月8日午後4時42分に日向灘でM7.1の地震発生し、宮崎県日南市では震度6弱を記録した。あわせて津波注意報が愛媛県宇和海沿岸、高知県、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方に発令され、同日午後10時までにすべて解除された。この地震を受け、午後5時に南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表、続いて午後7時15分には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、政府は南海トラフ地震防災対策推進地域に対して、8 日の地震発生から 1 週間、日頃からの地震への備えの再確認や、揺れを感じたら直ちに避難できる態勢をとるよう呼びかけた。「南海トラフ地震臨時情報」が発表されるのは、今回が初めて。

地震が起こったのが夕方ニュースの時間帯だったこともあり、多くの社がまずは自社ニュースで第1報を伝えた。JNNでは、地震発生を受け、TBSテレビが『Nスタ』を午後445分ごろから報道特番対応に切り替えた。午後7時にレギュラー番組『プレバト!!』に復帰したが、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、午後715分ごろから再度報道特番に切り替え放送した。NNNは、南海トラフ地震臨時情報(調査中)を受け、日本テレビ放送網が放送中の『news evey.』を特別態勢に変え放送を行った。その後、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受け、通常番組に割り込み、ニュース番組を2回放送した。ANNは、オリンピック中継中であったが、テレビ朝日が地震発生の関連ニュース報道を行ったほか、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受けたニュースを放送した。FNNは、フジテレビジョンが『Live Newsイット!』を『FNN Live Newsイット!南海トラフ臨時情報』として特番化し放送した。また午後7時45分ごろから『FNN緊急特報南海トラフ臨時情報』を放送した。TXNは、テレビ東京が南海トラフ地震臨時情報(調査中)および南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)のそれぞれの発表会見のタイミングでカットインを行った。

また、最大震度6弱の地震が発生した宮崎県では、宮崎放送は8日の午後7時から報道特番を放送した。テレビ宮崎は、地震発生時放送中であった『4時どき!』の予定を変更し午後7時までローカルの緊急特番を放送し、翌9日午前9時55分から緊急特番を編成した。

このほか、テロップ速報、L字、津波注意報発令中の地図スーパーなどを使った情報提供を各社が実施した。CBCテレビでは、14日まで朝帯でL字対応を行い情報提供を続けたほか、9日にも午前9時55分から『CBC報道特別番組 チャント!』を編成、14日まで定時ニュースの冒頭で「日頃の備え 再確認」の呼びかけを行った。

また、自社ウェブサイトやアプリを利用した情報提供も行われた。テレビ神奈川では、自社ウェブサイトに「南海トラフ地震に関する情報」と「tvk防災のススメ」のバナーを設置した。鹿児島放送では、8月8日に自社動画アプリで地震に関するニュース速報のライブ配信を3回実施した。

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