「ラジオリスナーフェス2022」開催 新たな番組との出会いのきっかけに

編集広報部
「ラジオリスナーフェス2022」開催 新たな番組との出会いのきっかけに

9月19日、東京・ユーロライブでラジオリスナーによるリスナーのためのトークイベント「ラジオリスナーフェス2022」が開かれた。自身も一般リスナーで、ラジオとは関係のない業界で働く会社員の岩井葉介さんが2019年からスタートしたものだ。イベントにはラジオにゆかりのある芸人やタレント、放送局員、はがき職人などが出演する。今回も昨年同様、会場からのライブ配信も実施した。

今年6月、サービスを開始した「オールナイトニッポンJAM」を取り上げたコーナーに、同サービスを担当するニッポン放送の澤田真吾さんと、ラジオ好きタレント・奥森皐月さんが登壇し、番組アーカイブが聞き放題のサブスクリプションサービスを始めた経緯や狙い、魅力などを語った。澤田さんは「新型コロナウイルスをきっかけに、広告だけでなくリスナーからも収益を得るためにBtoCに取り組む必要があると感じ企画した」と経緯を説明。また、過去番組の配信ということで、内容に現在のコンプライアンスなどで問題はないか確認しているなど、苦労や工夫を披露した。奥森さんは「昔の番組が聴けると、当時リスナーだった世代の人たちとの共通の話題ができる。また、当時の社会の様子などを知ることができるのもありがたい」とリスナー目線でメリットを話した。

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<奥森皐月さん㊧、澤田真吾さん

終盤には、今年3月に終了した静岡放送のラジオ番組『まだ帰りたくない大人たちへ チョコレートナナナナイト』で共演していた同局の原口大輝アナウンサーと芸人・アルコ&ピースの酒井健太さんによる対談が行われた。同イベントへのアナウンサーの登壇、そしてローカル局からの出演は初めて。自身もラジオ好きだという原口アナのラジオ聴取遍歴を振り返りつつ、2人の出会いや番組での思い出などを語り合った。原口アナは自身のYouTubeチャンネルでイベント終了後に「ラジオリスナーフェス大反省会」、前日には「作戦会議」と題した配信も行うほどの熱量で挑んだ。会場では遠方から参加した同番組のファンもみられた。

このほか、YouTubeやPodcast、音声プラットフォーム「stand.fm」でラジオ番組に出演する芸人が、自分たちの番組の概要やコーナーを紹介し、普段の空気感を観客に届けた。また、はがき職人や芸人による大喜利など多彩な企画も行った。イベント中、Twitterで「#ラジオリスナーフェス」を付けた投稿するよう、配信を視聴している人や会場の観客に促し、随時リアクションを紹介することで実際のラジオ番組のような盛り上がりがあった。

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<ポッドキャスト番組『オトステ』のパーソナリティ3人

岩井さんは「フェス形式でさまざまな番組を取り上げているので、イベントを通じて番組の存在を知って聴くようになったという観客からの反響があった」と振り返った。次回の開催に向けては、「現在は少しお笑いや深夜番組寄りのキャスティングになっているが、今後はそれ以外のジャンルの人にも出演してほしい」と期待を語った。

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